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新幹線で出会って金をくれた人の話

新幹線で移動中なので思い出したはなし。何年かまえに山形の新庄に出張に行った時のはなし。東北新幹線に乗るのは初めてだったので新幹線に乗ったまま途中から在来線になったのにビックリしたのを覚えている。思い出というのはそれではなく。

仕事が終わり帰りの新幹線でのこと。たしか、乗ったのは新庄駅。一人で二人がけの席に座っていると発車ギリギリくらいのタイミングで隣におっさんが乗り込んできた。そのおっさん、座ると同時に怒濤の如く話しかけてきた。自分の職業とか自分の会社のスタッフの事とか。(おっさん、カバンを売ってる会社の社長らしい)

みなりはダボダボな感じでちょっとだらしなく見えたけど話すことは意外とおもしろかった。新庄から東京までずっと話っぱなし。こっちも適当に相づちうって聞いていた。

東京に着いて社内アナウンスが流れ始めるとおっさんがおもむろにさいふから5000円札を出して手渡してきた。ずっと話に付き合ってくれたからだと。さすがに怪しい気がしたので断ったが渡すのを断念しないので受け取った。こちらの身分を明かすようなものもみせてないしまあ、いいかなと思って。なんか、新庄のお土産も何故か貰った。(おっさんは新庄の人ではない)

その後、特にお金の返却要求もトラブルもなく、おっさんのことは記憶の中に埋もれていた。今日は久しぶりに新幹線に乗ったのでその事を思い出した。